2009年3月  

アフガニスタンで日本人男性が拉致される

2008年8月26日火曜日



アフガニスタン東部ジャララバード近郊で26日、日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の日本人男性が拉致された。身代金などの要求は現在のところないという。同会現地事務所が明らかにした。 現地事務所によると、拉致されたのは静岡県出身の伊藤和也さん(31)。携帯電話でも連絡が取れない状態という。伊藤さんは同日午前7時(日本時間同11時半)前、ジャララバード近郊ダラエ・ヌール付近で農業指導などの作業中に現地住民とトラブルになったとみられる。移動中に車を止められ、運転手とともに拉致されたとの情報もある。アフガン反政府武装勢力タリバンの報道官は同日、共同通信に対して、犯行への関与を否定した。日本外務省は同日、カブールの日本大使館に現地対策本部を設置、情報収集を進めている。外務省本省にも深田博史領事局長をトップとする連絡室を設置した。同会はダラエ・ヌールの診療所で医療活動を行っているほか、付近で農作物の改良などを実施。ジャララバード近郊で用水路も建設中で、これまで地元住民との間に大きなトラブルはなかった。同会報道担当者のヌール・ザマン氏は共同通信に「現在のところ男性が負傷したとの情報はない。地元住民が米軍の活動に反発して勘違いした可能性がある」と述べた。


  続 報

ジャララバード近郊ダラエ ヌール近くで、自動小銃で武装した4人組に襲われ、NGOメンバーの伊藤さんが運転手とともに拉致された事件で、武装グループ側から身代金などの具体的な要求はない中、アフガンの日本大使館には日本時間午後8時すぎ、伊藤さんが解放されたとの一報がアフガン当局者から入った。 しかし、その後誤りだったと連絡があり、 深夜になってペシャワール会事務局に、バンコクにいる中村哲現地代表から、犯人グループが27日に伊藤さんを現地軍閥に引き渡すとの情報があるとの連絡が入ったが確度は不明。 日本大使館は状況把握のため27日にも職員を現地入りさせる方向である。現地警察と、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)は戦闘後、伊藤さんと一緒に拉致された運転手を解放したとしている。このように情報が二転三転しており、確かな事は何も解っていないのが事実。


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